こんにちは。サンチョです!
この記事は『バズ・ライトイヤー』のネタバレが含まれます。
未鑑賞の方はお気をつけ下さい。
『バズ・ライトイヤー』 基本情報
原題は『Lightyear』。
日本での公開日は2022年7月1日
アメリカでの公開日は2022年6月14日です
全世界の興行収入は2022年7月3日時点で1億8910万ドル、アメリカとカナダでは1億690万ドルを記録しています
アメリカとカナダでの初週の興行収入予想は1億500万ドルだったらしいのですが、『トップガン マーヴェリック』や『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』などと競合したため、予想ほどの収益とはいかなかったそうです
米国版の吹き替えには、キャプテン・アメリカ役で有名なクリス・エヴァンスがバズの役を演じています
あらすじ
有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、 1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。 彼に残された唯一の道は、全員を地球に帰還させること。 猫型の友だちロボットのソックスと共に、不可能なミッションに挑むバズ。 その行く手には、孤独だった彼の人生を変える“かけがえのない絆”と、 思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた…
STAFF/CAST
- バズ・ライトイヤー : 鈴木亮平
- イジー・ホーソーン : 今田美桜
- ソックス : 山内健司
- モー・モリソン : 三木眞一郎
- ダービー・スティール : 磯辺万沙子
- ザーグ : 銀河万丈
- アリーシャ・ホーソーン : りょう
- アイヴァン : 沢城みゆき
- カル・バーンサイド中佐 : 間宮康弘
- エリック / デリック : ケンコー
- フェザリンガムスタン : 清水裕亮
- ディアス航空士 : 小松史法
- イジー(幼少期) : 御園紬
主役のバズ・ライトイヤーの吹き替えは俳優の鈴木亮平さん
過去には声優として作品にかかわったのは劇場アニメの『ルドルフとイッパイアッテナ』のみ。吹き替えは初挑戦とのことでしたが、低く響く声でまったく違和感を感じない演技をされていました
ネコ型友だちロボットのソックス役はかまいたちの山内健司さんが担当されています。ロボットを演じるとき特有の抑揚のない喋り方なのですが、一定の感情は感じる見事な演技です
その他にも俳優からは今田美桜さんやりょうさん
声優からは銀河万丈さん、三木眞一郎さん、沢城みゆきさんなどが参加しています
- 監督・脚本・原案 : アンガス・マクレーン
- 脚本・原案 : ジェイソン・ヘッドリー
- 原案 : マシュー・アルドリッチ
- 製作総指揮 : アンドリュー・スタントン
- 製作総指揮 : ピート・ドクター
- 製作 : ギャリン・サスマン
- 編集 : アンソニー・J・グリーンバーグ
- 音楽 : マイケル・ジアッキノ
監督はピクサー・アニメーション・スタジオに所属のアンガス・マクレーンさん
2016年公開の映画『ファインディング・ドリー』で共同監督と務めた後、そのまま同作の監督として作品作りを始めたそうです
バズの乗るXLシリーズなどの形を一度レゴブロックで作ってからデザイナーにデザインを依頼するなど、様々な分野で作品にかかわっています
登場人物
バズ・ライトイヤー
スターコマンドのスペースレンジャー。仲間を故郷に帰すためハイパースピードテストを繰り返す
ソックス
高性能なネコ型友だちロボット。バズのため様々なサポートを行う
アリーシャ・ホーソーン
バズの指揮官で親友。バズとともに惑星の探索を行う
イジー・ホーソーン
アリーシャの孫。ザーグから星を守るためバズと行動を共にする
モー・モリソン
ドジの多いナイーブな新兵。イジーとジュニア・パトロール
ダービー・スティール
仮釈放囚の老人。武器の扱いがうまいジュニア・パトロール
ザーグ
ロボット軍団を指揮する侵略者
アイヴァン(I.V.A.N.)
Internal Voice Activated Navigator。バズの宇宙船に搭載された携帯コンピュータ
『バズ・ライトイヤー』 ネタバレ感想
90年の時間旅行とバズの任務
惑星トカニに乗組員1200名を不時着させてしまったバズが、全員を帰還させるため時間旅行のリスクを負ってでも、テスト飛行を繰り返すのがこの話の肝の一つです
最初のテストで4年
ソックスと出会ってから62年
最後のテストでは22年
計90年の時間旅行の末にハイスピードテストには成功しましたが、自分と同世代はすでに亡くなり、世代は完全に交代していました
ここで疑問なのが「バズの任務に意味はあったのか?」です
バズは90年経った後も仲間を故郷に帰すことを目的に行動していましたが、世代交代をしてしまった影響で、故郷を知っているのはバズ一人の状態になっています
少なくとも66年後の世界でのトカニに住む人類にとって、故郷はトカニです
酷なことですが、バズの任務はすでに惑星トカニに根付いた生活を送っている人たちからしてみれば要らぬお世話で、意味のないものに変わっているなという感想を持ちました
がんこ者なバズの成長譚
この作品でのバズは根っからのヒーローではありません
自分の未熟な部分を認め、成長していくタイプのヒーローです
途中までのバズは正直イヤな部分が目立っています
フェザリンガムスタンやイジ―に対する態度、ハイパースピードテスト飛行、惑星への不時着の理由など、他人には期待せず自分の力で何でも解決しようとする部分が何度も見られました
世代交代が進み故郷に帰りたい者がいなくなった可能性を考えられていれば、バーンサイド中佐の任務中止命令を振り切ることもなかったと思います
バズのターニングポイントはイジ―と出会ったこと
彼女たちと行動を共にしたことで、自分のいない90年で新たな歴史が生まれていたことを理解し、またチームで物事を解決することの大切さを認識しました
協力してことに当たったバズと独りよがりのザーグ
成長の有無がこの二人で対比されていました
ザーグの設定
ザーグが未来のバズだったという設定については、賛否両論あるかなと思ってます。特にトイ・ストーリーが好きな人ほどこの設定にはモヤっとしたことでしょう
まずこの作品単体で考えるとタイムパラドックスを使ったかなり面白い設定です
ザーグが過去に来ていなければバズはザーグになっていた
ヒーローのバズは悪になったバズがいないと生まれないという皮肉な演出が面白かったです
ただトイ・ストーリー関連の物語だと考えると「うん?」と首をかしげてしまいます
『トイ・ストーリー2』で語られたザーグはバズの父親という設定に矛盾しているからです
オモチャであるバズのオリジンとしてこの作品があるハズなので、設定の違いには違和感を覚えてしまいました…
前述のとおり、ザーグがバズだったという設定は面白かったので評価が難しいです…
子供向けの作品であるか?
バズ・ライトイヤーのオモチャはこの作品がもとで作られた設定なのですが、この作品が子供向けであったのかは正直疑問です
タイムパラドックスなど子供が理解するには難しいし、ヒーローとしてのバズの活躍がそこまで多いわけでもなし
背中のウイングでビュンビュン飛んで、腕の銃をバンバン打ちヴィランを倒す
単純ですがあのオモチャの特徴をもっと生かした派手な演出がもっとないと、トイストーリーとの整合性がとれんだろと思ってしまったのが見終わってからの感想です…
評価
面白かったですがバズ・ライトイヤーのオリジンと考えると残念…
子供向け、大人向けのどちらにも振り切れていないな~といった印象です
バズ・ライトイヤーの看板がなければ3点くらいかな
最後に
バズの吹き替えが誰だか知らずに映画を見たのですが、声優さんか俳優さんかまったくわかりませんでした!
それほど鈴木亮平さんの演技は自然で素晴らしかったです!!
否定的な意見を結構書きましたが、一本の作品としては満足です
続編も作れる感じで終わっていたので、新生スペースレンジャーの活躍に期待ですね
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