こんにちは。サンチョです!
この記事は『ザ・ロストシティ』のネタバレが含まれます。
未鑑賞の方はお気をつけ下さい。
『ザ・ロストシティ』 基本情報
原題は『The Lost City』。
日本での公開日は2022年6月24日
アメリカでの公開日は2022年3月25日
あらすじ
新作のロマンティックなアドベンチャー小説を完成させ、宣伝ツアーに駆り出された小説家ロレッタは謎の億万長者フェアファックスに突然南の島に連れ去られてしまう。なんと、彼はロレッタの小説から、彼女が伝説の古代都市[ロストシティ]の場所を知っていると確信したのだった。 そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆けつけたのは、ウザいモデルのアラン。 好対照な性格の2人はしぶしぶ手を組むも、予測不能のハプニングが連続!彼らはこのロストシティに隠された「謎」を解き明かし無事に抜け出すことができるのだろうか!?
STAFF/CAST
- ロレッタ・セージ : サンドラ・ブロック
- アラン・キャプリズン / ダッシュ・マクマホン : チャニング・テイタム
- アビゲイル・フェアファックス : ダニエル・ラドクリフ
- ジャック・トレーナー : ブラッド・ピット
- ベス・ハッテン : ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
- アリソン : パティ・ハリソン
- ラフィ : エクトル・アニバル
- オスカー : オスカー・ヌニェス
- ゴメス警察官 : レイモンド・リー
- ソーヤー警察官 : アダム・ニー
- レイ : ボウエン・ヤン
- ファンタジー・ヴィラン : スティーヴン・ラング
主演はサンドラ・ブロックさん。オーシャンズ8などでも主演を務めている実力派の女優です。また「ザ・ロストシティ」ではキャストとしてだけでなく、製作としても関わっています。
作中で行動を共にするアラン・キャプリズン役のチャニング・テイタムさんとは娘の学校の校長室で初めて出会うという何とも数奇な出会い方をしてそうです
またダニエル・ラドクリフさんやブラッド・ピッドさんなど日本でも有名な俳優さんが出演しています
- 監督・脚本 : アーロン・ニー
- 監督・脚本 : アダム・ニー
- 脚本 : オーレン・ウジエル
- 脚本&製作総指揮 : デイナ・フォックス
- 原案 : セス・ゴードン
- 製作 : ライザ・チェイシン
- 製作 : サンドラ・ブロック
- 製作総指揮 : JJ・フック
- 製作総指揮 : ジュリア・ガン
- 製作総指揮 : マーガレット・チャーニン
- 撮影 : ジョナサン・セラ
- プロダクション・デザイン : ジム・ビゼル
- セット・デコレーター : カレン・フリック
- スタント・コーディネーター : カイル・ウッズ
- 衣装デザイン : マーリン・スチュワート
- 特殊効果スーパーバイザー : エリック・フレイジャー
- 編集 : クレイグ・アルパート
- 音楽 : パイナー・トプラク
登場人物
ロレッタ・セージ
ベストセラーロマンスアドベンチャー小説家。新作小説『The Lost City of D』で使用した暗号解読が原因で南の島に拉致される
アラン・キャプリズン
『The Lost City of D』のダッシュ・マクマホン役で表紙を飾ったモデル。ロレッタ救出のため島に乗り込む
アビゲイル・フェアファックス
億万長者一族の長男。ロストシティに隠された炎の王冠を見つけるためロレッタ・セージを拉致する
ジャック・トレーナー
特殊部隊に所属していたこともあるイケメンマッチョ。アランからロレッタ救出の依頼を受ける
ベス・ハッテン
出版社の人間でロレッタの担当。ロレッタを探すためアランとは別ルートで島を目指す
アリソン
ロレッタ担当のSNSマネージャー。SNSでの宣伝をロレッタの代わりに行う
ラフィ
フェアファックスの部下。ロストシティがある島出身
『ザ・ロストシティ』 ネタバレ感想
気の強い女性と残念なイケメンの冒険
この映画のメインは小説家ロレッタ・セージとイケメンモデルアラン・キャプリズンの逃走劇と冒険です。
どうしても先入観でこういった冒険物の作品は「男が女を引っ張る」とイメージしがちですが、男を引っ張る強い女性が見事に描かれていたと思います
「川を渡る判断をする」「夜に火おこしをする」「遺跡の謎を解く」
こういったサバイバル要素やアドベンチャー要素はアランではなくロレッタが担っていました
ロレッタの職業は小説家とインドアの印象ですが、考古学者の夫と遺跡発掘などをしていた過去を持つという設定のおかげで、サバイバルに強い女を違和感なく演出できていたと思います
ロレッタはフェアファックスから逃げることを第一優先として行動していましたが、好奇心も強さためかある程度の危険は犯してでも遺跡の謎を解く思想も持っていました
強い見た目をしているが危険を犯す行動を率先して取りたくないアランと良い対比になっていて面白かったです。
そのアランも空回りしたり不運に見舞われたりと頼りない部分こそ目立つのですが、「ロレッタのために動く」という芯は一貫しているため宣伝ほど頼りさなは目立たなかったかなと思っています
アランが明確にロレッタを否定したのは危険を犯して遺跡の謎を解こうとした時のみ
アランに対して文句や皮肉を言うことの多いロレッタに対し、ロレッタを尊重する選択が多かったアランだからこそ、頼りなくとも憎めない良いキャラクターでした
行動的で気の強い女性と、色々甘いとこはあるが女性を守るために行動する男性のコンビはキャラクターがわかりやすくてとても見やすかったです。
また二人のシーンは全体的にコミカルに作られていたため、命を狙われているという緊張感があまりなく、軽い気持ちで見続けることができました。もっとも、もっとシリアスなものが見たいという方には不満があったかもしれませんね
とにかく小物なフェアファックス
癇癪持ちで切れやすい
ロレッタをおばさんと侮る
部下と信頼関係を築く気なし
見てて気持ちいいほどの残念な小物。それがアビゲイル・フェアファックスでした
普段は余裕をもった動作をしているところがさらに小物感を生み出す可哀そうな男です
作中では億万長者一族のフェアファックス家長男として生まれていますが、会社の全権限は弟が相続
なぜ兄であるアビゲイルが権力闘争に敗れたのか語られる事こそありませんでしたが、アビゲイルの自己中心的な行動を見ていれば、彼に財産が渡らなかったのも十分に納得できるようになっていました
すばらしい冒険譚を描くため、失われた古代都市にある炎の王冠を求めると言っていましたが、ところどころに父と弟を見返したいという欲求が見え隠れしてしており、そこもまたアビゲイル・フェアファックスというキャラクターの残念さを際立たせています
自身のことしか考えておらず人の意見など聞く耳もたない狂気っぷりをダニエル・ラドクリフさんは見事に演じていました
アクション担当 ジャック・トレーナー
動ける筋肉ことジャック・トレーナー
アクション作品としてはジャックが出ているシーンが最高潮です
フェアファックスの部下をバッタバッタとなぎ倒していく姿は痛快そのものでした
ジャックはアランの頼りなさを際立たせるための舞台装置でもありましたね。対して戦力にならないアランの横でジャックが大活躍したからこそ、アランだけになった時の不安感が大きなものになっていました。
ブラッド・ピッドを使っているのにも関わらずそこまで出番が多いキャラクターではありませんでしたが、だからこそ出てるシーンは非常に濃いものに仕上がっていました。ブラピが好きな私にとっては大満足です!!
評価
アクション・コメディ・アドベンチャー・ロマンス
どれも平均点くらいの作品でした。宣伝的にアドベンチャーを強く求める方もいるかと思いますが、そういった方にはオススメしないかもしれません
最後に
どの分野をとっても平均点くらいの作品ではありましたが、だからこそ疲れることなく見れる見やすい作品でした
「ハリー・ポッター死の秘宝part2」から早10年以上、ダニエル・ラドクリフさんからハリー・ポッターのイメージはもう完全に消え去ってますね!
彼のヴィランがもっと見たくなります!
主演のサンドラ・ブロックさんとブラッド・ピッドさんは9月公開の『ブレット・トレイン』での共演も決まっているのでそちらも楽しみです!
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