映画『新解釈 三國志』 ネタバレ感想 豪華キャストで贈る三國志コント。良くも悪くも福田組映画

映画

こんにちは。サンチョです!
福田監督の最新作、『新解釈 三國志』を観てきました!

ネタバレ感想に行く前に結論だけ書きます。
以下を満たすことができないと最大限楽しむことは出来ないでしょう!!
理由はネタバレ感想項目で説明します!!

①内輪ノリの作品を楽しめる

②三國志の知識がをある程度ある

③三國志を見に来たわけではない


私は最初から三國志を求めず、内輪ノリを見に来たので楽しくみることが出来ました。
ヲタクに恋は難しい。』が実写化された際には、『ヲタクに恋は難しい。』を見に行って痛い目をみましたからね…

今回はそんな『新解釈 三國志』のネタバレ感想を記載していきます。
途中からネタバレも含まれますので、未鑑賞の方はお気をつけ下さい。

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新解釈 三國志 基本情報

ゲーム・小説・漫画と幅広いコンテンツで昔から愛されている三國志。
蜀の皇帝、劉備を主人公に置き、福田監督が新たな三國志の解釈を描くコメディ作品。

あらすじ

引用)YOUTUBE 東宝MOVIEチャンネルより

今から1800年前。中華統一を巡り三国【魏・蜀・呉】が群雄割拠していた時代。民の平穏を願い、のちに英雄と呼ばれる一人の男・劉備が立ち上がった。激動の乱世を経て、物語はやがて[魏軍80万]vs[蜀・呉 連合軍3万]という、圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」に突入していく!ーーー
という超有名歴史エンターテイメント「三國志」を“脚本・監督:福田雄一流の新たな解釈”で描く、完全オリジナル映画でございます。

引用:映画『新解釈 三國志』公式サイトより

STAFF/CAST

CAST

主演は大泉洋さん。実は福田監督の作品は初出演だそうです。
福田監督大泉洋さん…どう考えても相性が良いです!

脇を固めるのは所謂『福田組』と呼ばれる面々。
佐藤二朗さん、ムロツヨシさん、賀来賢人さんに関しては最近の福田監督の作品に毎回出ている気がします。

上記のキャスト人の中で福田監督の作品に初出演なのは西田敏行さん、阿部進之介さん、岩田剛典さん、岡田健史さんくらいじゃないですかね。

STAFF
  • 脚本・監督 : 福田雄一
  • プロデューサー : 北島直明
  • プロデューサー : 松橋真三
  • アクション監督 : 田渕景也
  • 撮影監督 : 工藤哲也
  • 撮影 : 鈴木靖之
  • 美術 : 高橋努
  • 主題歌 : 福山雅治「革命」

脚本・監督は「コメディの奇才福田雄一さん。
近年のコメディ作品では一番有名な監督となっているのではないでしょうか。
銀魂』『今日から俺は!!』『ヲタクに恋は難しい。』など様々な実写化作品を監督されています。

プロデューサーはいずれも『キングダム』を手掛けた北島直明さんと松橋真三さん。
北島さんは『斉木楠雄のΨ難』、松橋さんは『銀魂』で福田監督の作品に関わっています。

登場人物

劉備

関羽・張飛と義兄弟の契りを結び、乱世の平定を目指す心優しき蜀漢の初代皇帝
特に乱世の平定も目指していないわがままな将軍。

諸葛亮

三顧の礼に応え、劉備に仕える天才軍師。天下三分の計にて蜀の建国に貢献する。
なんでも安請け合いしてしまう残念軍師。

関羽

劉備・張飛と義兄弟の契りを結ぶ。青龍偃月刀を手に数々の強敵を倒してきた豪傑。
劉備のわがままに振り回される。劉備にとにかく甘い。

張飛

劉備・関羽と義兄弟の契りを結んだ末弟。短気だが豪傑。蜀の五虎大将のひとり。
劉備のわがままに振り回される末弟。関羽よりは劉備に厳しいがそれでも甘い。

趙雲

劉備の人柄に惚れ臣下になる。戦場で孤立した劉備の子供を単騎で救い出す。
優秀だがいちいち行動が鼻につくイケメン。

黄夫人

諸葛亮の妻。才女とも呼ばれるが史実に資料はない。
鬼嫁。諸葛亮より遥かに賢い。

孫権

19歳という若さで家督を継いだ、才能豊かな呉の初代皇帝。
自分の考えを持たず、常に人の意見に流されてしまうバカ当主。

周瑜

若い孫権を武略と知略で支え続けた呉の武将。
諸葛亮を目の敵にするも、とにかく騙されやすい残念な武将。

黄蓋

赤壁の戦いにて魏の船団の火計を成功に導いた呉の老将。
騙されやすい周瑜を諫める、割と普通の男。

曹操

黄巾族討伐から活躍する乱世の奸雄。大国・魏の礎を築く。
人を引き付ける魅力はあるが、エロいことが大好きな将軍。

夏侯惇

曹操の従兄弟。冷静な意見で曹操を支える。

董卓

幼い帝を擁し政権を握った暴君。暴虐をつくし乱世を混乱に陥れる。

呂布

董卓の配下。武を極めた最強の武将。

貂蝉

董卓と呂布の仲を引き裂いた絶世の美女。
董卓と呂布の仲を引き裂いた絶世の美女?

黄巾

黄色い頭巾を巻きいて暴動を起こした農民反乱軍の総称。

蘇我宗光(語り部)

三國志の学説に新たな解釈を提案した学者。この物語の語り部。

Amazon Prime 動画ページ

現在(2023/8/25)アマゾンプライムで新解釈・三国志は視聴可能です!
視聴したい方は下記から動画ページに移動してください!

映画『新解釈 三國志』ネタバレ感想

冒頭でも触れましたがこの作品は良くも悪くも以下の3点をクリアできた時に最大限楽しむことができる作品です。

①内輪ノリの作品を楽しめる

②三國志の知識がをある程度ある

③三國志を見に来たわけではない

なぜ上記を満たさないと最大限楽しめないと考えたのか、これからネタバレも含めて語っていきます!

豪華な役者達による豪華なコント

今作も毎度おなじみ福田節が炸裂していましたね!!
豪華キャスト達を使った見ていて楽しくなる悪ふざけ!!何度も声を出して笑いました!!!
明らかに演者が笑っているのにGOを出す作品はそうそうないのではないでしょうか。

福田作品に出ている賀来賢人さんの全力投球っぷりが大好きなので、今回もそれが堪能できて大変満足しました。
声も動きも表情も凄くうるさいんですよね( ´∀` )
ニッポンノワール』の主演と同一人物とは思えないです。

登場人物のほとんどがコメディ寄り。
常識人だったのは黄蓋魯粛夏侯惇荀彧くらいだったと思います。

ただこちらの映画…というよりか福田監督のコメディ作品全般に言えることですが、内輪ノリが激しすぎる傾向があります。学生が作った学生のための動画を見せられている感覚に近いです。

身内にしか受けないであろうギャグも平気で入れてくるため、役者達の内輪ノリ演技を求めていない場合、疎外感に苛まれるでしょう。

福田監督の作風がどのようなものか世に知れ渡っていますし、「内輪ノリを求めていないものはくるな」の精神なのかもしれませんね。
私は演者達の悪ふざけが大好きなので見に行きますが。

コントバラエティに近いため、『映画』を観に来た人にとってはキツイ時間を過ごすことになると思います。

忙しい人のための三國志

今作は三國志の知識を持ってから観ることをオススメします。
というのもエピソードの数が多すぎて、一つ一つのエピソードを説明している時間がなくダイジェスト形式になっているからです。

物語は以下のエピソードで構成されていました

  1. 桃園の誓い(184年)  … 冒頭
  2. 黄巾の乱(184年)   … 山田孝之さん出演部分
  3. 虎牢関の戦い(190年) … 呂布との戦闘
  4. 連環の計(192年)   … 貂蝉による董卓と呂布の離間
  5. 三顧の礼(207年)   … 諸葛亮登場
  6. 長坂の戦い(208年)  … 趙雲の戦闘活躍シーン
  7. 赤壁の戦い(208年)  … 孫権軍&劉備軍 vs 曹操軍

…多すぎるΣ( ̄□ ̄lll)!!

三國志の知見がある方ならわかると思いますが、この内容を2時間で説明しきろうなんて無茶です。どんな名監督でも難しいでしょう!この作品はよくやってる方だと思います。

赤壁の戦いのみを題材に公開された『レッドクリフ』という映画は前後編の2本立て4時間をかけて作られていますからね。
赤壁の戦いだけでもそれだけ内容は濃いのです。

だからこそこの映画は最初から説明を諦めており、その分をコントに充てています。

どうしても必要な時代背景の説明のみ『語り部』が行うことでバランスを取っていました。

ただそれでも説明が足りない。時間がないので仕方ないことですが説明が足りない

特に『長坂の戦い』は描写が少なすぎました。趙雲の活躍を描くために入れたのでしょうがあれだけなら正直必要なかったです。劉備の奥方が井戸に身を投げたシーンは何故身を投げたのか知らないと意味不明だと思います
『長坂の戦い』自体は劉備を人柄を表す重要な戦いでもあるので、やるならしっかりやってほしかったです。この戦い、張飛の見せ場でもあったはずなのですが…

三國志を知っているから三國志パロディのコントを100%キチンと楽しめましたが、三國志を知らないと役者がコスプレしてコントしてるだけに見えて50%くらいしか楽しめないと思います。

あくまでも『新解釈』三國志

福田監督は良くも悪くも原作を破壊します。原作を実写化するのではんく、原作を使ったコントを作成しているに近いです。

故に原作を見に行くと痛い目を見ることになる可能性があります。
『ヲタ恋』の時は本気でイライラした

この作品もそうです。何度か記載していますがこの映画は三國志コントです。
番宣かなにかで大泉洋さんが言っていましたが、「大泉洋さんが劉備を演じている」のではなく、「大泉洋さんが劉備という名前の大泉洋さん」を演じています。

ただこの作品は『新解釈 三國志』。従来の三國志ではなくあくまでも『新解釈』

「この作品は君たちの知っている三國志とは異なるよ」と何度も何度も丁寧に説明をしてくれています。
「こんなの三國志じゃない」と文句を言うのは御門違いでしょう。

そのため三國志を観たい方にはこの映画は一切オススメしません
形式なんて気にせず、軽い気持ちで見るのに丁度良い映画でした。

評価

評価: 3.0  満足。
評価軸

☆5 最高!万人にオススメ!!
☆4 面白かった!オススメできる
☆3 満足。
☆2 微妙…。
☆1 好みではない

私は楽しめました。
ただ何度も説明していますが、楽しむためには条件があり、誰にでもオススメできる作品ではありません。

最後に

福田監督の作品、基本好きなのですがやはりドラマ向きだとは思います。
勇者ヨシヒコシリーズ新しいのやらないかな…

新解釈 日本史』という作品もあるようなので、いずれ観てみるつもりです。

評価は人それぞれ違うようですが、私は続編があれば観に行きます。

ただ最後にこれだけは言いたい。
黄蓋は黄蓋である必要性なかったよね???周瑜の付き人みたいな配役でよかったよね???

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